以前、債務整理などの法律相談を『行政書士』にはしない方がいいと書きました。『行政書士』は、行政書類作成の専門家であって『法律家』ではないからと。『行政書士』の法律知識は、習字教室でいったら8級くらいだからと。
しかし、じつは、弁護士をはじめとした『法律家』と『行政書士』との大きな違いは、法律知識(条文や判例など)の量だけではないのです。
一番の違いは、『法律的なものの考え方』ができるかどうかにあります。
債務整理をしている人のブログを読んだ時に、「私の弁護士は、何かというとすぐ本を開いて調べはじめる。ほんとに大丈夫かと思う。」と書いてあるのを見ました。
大丈夫だと思いますよ。80%くらいは。
先ほど書いたように弁護士が、『行政書士』と大きく違う点は、『法律的なものの考え方』ができることです(ただし、最近司法試験に合格した人は、法律知識の量だけで合格した人(=暗記が得意なだけ)も増えているので全ての弁護士がとはいえません。クレサラ弁護士にはこの暗記タイプが多いです。)
『法律的なものの考え方』を身につけるには、かなりの訓練を要し、これが身に付けば、初めて見る法律でもきちんと解釈して問題解決ができる能力です。
法律知識の量、つまり、記憶力には限界があります(世の中どれだけの法律があると思いますか。)。
しかし、『法律的なものの考え方』ができれば、その法律の知識が何もなくても、六法を見ただけで「この法律はこう解釈すればいい。」と問題解決ができるのです。
この能力を持っているからこそ、『法律家』と呼ばれます。
この能力を持たない弁護士(多くのクレサラ弁護士)は、『行政書士』とあまり変わりません。
つまり、法律知識(条文や判例など)をたくさん記憶しているのが『優れた弁護士』ではなく、『法律的なものの考え方』ができるのが、『法律家』であって、『優れた弁護士』なのです。
したがって、何かというとすぐ本を開いて調べる弁護士であっても『法律的なものの考え方』ができる人であれば、心配いりません。むしろその方が安心ともいえます。
では、どこでそれを見分けるのかといえば、一般の人にはなかなか難しいところです。
ただ、すくなくとも『行政書士』は、『法律的なものの考え方』以前に、法律知識でも不足していますから、相談されるなら慎重にどうぞ。
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当事者以外の皆さんには、ものものしい文書にてご迷惑をおかけしました。
すみません。
2007年08月07日
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