2007年07月29日

温泉と法律

 この間、爆発事故を起こしたのをはじめ、東京都心にも「温泉」がたくさんあって、銭湯よりうんと高いのにありがたがって入っている。
 女性キャスターも、爆発事故を起こした「温泉」は、疲れがとれると絶賛していた。

 だけど、東京の都心にある温泉は、「温泉」と名前の付いたただの地下水だ。
水道水を沸かしたのと同じもの。


 つまり、こういうこと。
 「温泉」の定義は、「温泉法」という法律で決められている。
 まず一つは、温泉成分を含有しているもの。これは、よく理解できるでしょう。

 しかし、温泉の定義にもう一つ、「摂氏25度以上」というのがあり、「摂氏25度以上」でわき出してくれば、温泉成分をまったく何も含有してない、ただの水でもいいことになっている。

 これが、東京の都心にある温泉の「温泉」と名乗っている根拠。

 じつは、地中の温度は、一般に100メートル深くなるごとに3度ずつ上がっていく。
 1500メートル掘れば、地表温度が25度なら1500メートル地下は、70度である。
 そこに水脈があれば、その水温もまた、70度。

 吸い上げてくる間に多少温度が下がっても、十分「摂氏25度以上」でわき出すのである。

 「摂氏25度以上」という温泉の定義を作った当時、1500メートルも地面を掘るアホがいるとは想像もしなかったから、その頃は、「摂氏25度以上」でわき出してくるのは、火山のそばとかを想定していたんである。

 東京の都心にある温泉は、「温泉」と名前の付いた、ただの地下水。温泉成分を含んでおらず、水道水を沸かしたのと同じもの。
 しかも、一度「摂氏25度以上」でわき出してくれば、後は、沸かし直しも自由。水道水混ぜたって分りゃしない。
 「銭湯」の湯と何も変わらない。

 1500メートルも地面を掘るなんてこと考えてなかった時代の法律の古い定義に当てはまったから、「温泉」と名乗っていいことになっただけのもの。

 東京の「銭湯」では疲れがとれなくて、東京の「温泉」だと疲れがとれるなんてのは、笑い話。

 「法律」といったって、時代に追いついていないものも多いわけで、それをうまく利用できるか、逆にわけもなく手足をしばられるか、頭の使いようってことなんでしょう。


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posted by Kenta at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 法律相談基礎知識